内容説明
正確な状況把握にもとづく作戦は兵法の鉄則であり、思いこみによる作戦遂行は大きな損害の要因となる―ダンピール海峡における日本輸送船団の悲劇、味方によって撃沈された米潜水艦、マレー沖海戦の英戦艦二隻の喪失など、用兵側の過失、誤認、偏見…さまざまな理由によって失われた各国の艦艇を紹介する。
目次
日本海軍(陸上砲台に沈められた掃海艇一三号・一四号―想定外の攻撃に対応できず緒戦に無念の撃沈;呂六一潜水艦、北洋に沈む―知られざる旧式呂号潜水艦の戦い ほか)
アメリカ海軍(四本煙突の米駆逐艦ピルスバリー―生存者ゼロ。戦後に判明した撃沈の真相;宗谷海峡通過ならず―武勲の米潜水艦ワフーの最後 ほか)
イギリス海軍(戦艦フッドに何が起きたのか―一瞬にして消えたイギリス海軍最大の戦艦;最新鋭戦艦が航空機に沈められる―日本の航空戦力を軽視した英海軍戦艦の結末 ほか)
ドイツ イタリア海軍(戦艦アドミラル・グラーフ・シュペーの自沈―苦悶の末に選ばれた戦艦の自沈と艦長の自決;フィヨルド内での不覚の沈没―旧式魚雷に撃沈された最新鋭の独重巡洋艦ブルッヒャー ほか)
著者等紹介
大内建二[オオウチケンジ]
昭和14年、東京に生まれる。37年、立教大学理学部卒業後、小野田セメント株式会社(後の太平洋セメント株式会社)入社。中央研究所、開発部、札幌支店長、建材事業部長を歴任。平成11年、定年退職。現在、船舶・航空専門誌などで執筆。「もう一つのタイタニック」で第4回海洋文学大賞入賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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