内容説明
太平洋戦争の転換点ミッドウェー海戦。空母四隻喪失という信じられない戦いの渦中で、それぞれの司令官は、艦長は、また搭乗員や一水兵は、いかに対処し行動したのか。“運命の五分間”の戦慄の時を迎えた空母「加賀」「蒼龍」乗組員や伊号潜水艦長など、壮烈な原体験を赤裸々に綴った決定的瞬間二十九篇を収載する。
目次
「飛龍」航空隊ミッドウェーの奮戦と玉砕(元空母「飛龍」艦攻隊第二小隊長・海軍大尉 橋本敏男)
孤独な翼「飛龍」飛行隊帰投せず(元空母「飛龍」飛行長・海軍少佐 川口益)
惨たり空母「加賀」埋骨の決戦記(元空母「加賀」飛行長・海軍大佐 天谷孝久)
三たびミッドウェーの地獄を見た「筑摩」機悲し(元重巡「筑摩」掌飛行長・海軍大尉 福岡政治)
わが愛機は命運なき母艦とともに(元空母「加賀」艦攻隊・海軍一飛曹 松山政人)
精鋭二一型で知った母艦屋の天国と地獄(元空母「赤城」戦闘機隊・海軍中尉 木村惟雄)
空母「蒼龍」無念の最後(元海軍報道部長・海軍大佐 松島慶三)
「蒼龍」魚雷調整員ミッドウェー火炎地獄生還記(元空母「蒼龍」乗組・海軍上等整備兵曹 元木茂男)
火だるま「蒼龍」に焦熱地獄を見た(元空母「蒼龍」機関科電気分隊・海軍上機曹 小俣定雄)
酷寒の大要塞“キスカ”無血上陸の前後(元キスカ島根拠地隊主計長・海軍主計少佐 小林亨)〔ほか〕