内容説明
海軍大将加藤友三郎とは何者であったか―八八艦隊建造の推進派でありながら、ワシントン会議において強力な統制力をもって軍縮の推進役に転じたその先見性とは。進むことを知り、かつ退くことも受け入れる柔軟性に富んだ「日本の誠意」と謳われた男の足跡を辿る感動の人物伝。近代の象徴といえる提督の気概を描く。
目次
第1章 ワシントンへ
第2章 八・八艦隊
第3章 大加藤、小加藤を叱る
第4章 対米六割遂に呑む
第5章 ひいかちの友公
第6章 鉄砲屋から軍政家へ
第7章 恨みは深し朝鮮海峡
第8章 皇国の興廃をになう
第9章 巨星墜つ
著者等紹介
豊田穣[トヨダジョウ]
大正9年、満州に生まれる。昭和15年8月、海軍兵学校卒業。16年5月、霞ヶ浦航空隊付。第36期飛行学生(操縦)。18年4月、ソロモン方面イ号作戦で撃墜され、一週間海上漂流の後、米軍の捕虜となる。21年1月、帰国。中日新聞入社。48年、「長良川」で第64回直木賞受賞。平成4年度中日文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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