内容説明
部下を持つ立場となった人間はどう行動すべきか。戸惑いながらも仕事に邁進し、ひたむきに生きる一海上自衛官の物語。遠洋航海から帰り、思いも新たに初めて勤務した護衛艦で水雷士となった、三等海尉の一年間をつづり、着任から訓練、演習、そして転任まで、若手幹部が汗と涙で接した艦船勤務の日々を描く感動作。
著者等紹介
渡邉直[ワタナベチョク]
昭和14年東京生まれ、開成高校から防衛大学校へ進む。昭和37年卒業任官後、艦隊勤務を主体に、駆潜艇艇長、海上幕僚監部、護衛艦艦長、幹部学校教官、統合幕僚会議事務局、護衛隊群首席幕僚、護衛隊司令、総監部防衛部長、幹部学校研究部長等を歴任。平成6年海将補で退官。以後、日本無線(株)、(株)タイユウ・サービス等で勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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有海2000
1
新任三尉の艦艇での勤務生活がわかる1冊。ターターシステムもアスロックもない時代の訓練実態とディティールが知れるので軍オタには嬉しい。変に凝って小説ぶろうとしていないところが好感持てます。こういうテーマで殺人事件が起きたり下手にサスペンス寄りになると、逆にお寒い結果になりがちなので、小説成分は《水雷士物語》くらいのベタなエッセンスでちょうどいいと思う。2015/10/18
佐藤隼人
0
安保法制への賛否は別にして、自衛隊のことを知りたいと思い読んでみました。職場としての護衛艦や海上勤務での生活ぶりなど、内部の様子が爽やかに描かれています。
Tomotaka Nakamura
0
文章はまぁまぁだが、新任士官の最初の一年がどういうものかわかるのが楽しい。2014/06/02