内容説明
萱場製作所の無尾翼機テストパイロット、島安博氏らによって、戦後まもなく設立された関西の民間航空会社・極東航空。関東の日ペリ航空とともに日本の空を復活させるべく奮闘するが、それは波瀾にみちたものだった―両社が合併、誕生した全日空創設前後の動乱の時代に大空に夢を託した人々の情熱を伝える感動作。
目次
第1章 日本の無尾翼機開発と島飛行士(無尾翼グライダーHK‐2;萱場が昭和十年から開発 ほか)
第2章 戦後初の関西定期便・極東航空(島安博と井上長一の出会い;戦後民間航空への第一歩 ほか)
第3章 合併で国内最大の路線網を構築(スチュワーデスの搭乗;極東と日ペリの営業実績 ほか)
第4章 合併直後の下田沖事故を検証(増える路線、中古の飛行機;DC3型機が下田沖で遭難 ほか)
第5章 誇りあるわれらが航空人生(合併後の島安博の足跡;極東航空パイロットの航空人生 ほか)
著者等紹介
鈴木五郎[スズキゴロウ]
1924年7月13日、京都府中舞鶴生まれ。1943年6月、大日本飛行協会横浜飛行訓練所(学生航空連盟)で水上機の操縦訓練を受ける。1944年8月、三重海軍航空隊2期飛行予備生徒隊入隊。1948年9月、東京大学文学部卒業。その後小学館児童編集部を経て読売新聞社出版局に勤務。1979年、定年退職。現在、航空史研究家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。