内容説明
等身大の蘇峰の生涯を思想的変遷にも重きを置きつつ辿ることから始め、これまであまり論じられることのなかった社会事業家としての側面にもスポットを当て、この不世出の思想家・ジャーナリストの活動を青・壮年期を中心に時代状況も交えながら描出。斯界の第一人者が後進の研究者に贈る畢生の成果。
目次
第1部 評伝 徳富蘇峰(新聞記者への立志と思想形成;平民主義の唱道;帝国主義への変容 ほか)
第2部 欧州巡遊、社会と国家の新結合(徳富蘇峰の欧米巡遊;国民新聞と国民教育奨励会;青山会館の設立 ほか)
第3部 思想史研究の視点から(近代日本のアジア認識―連帯論と盟主論について;私の辿った思想史研究―グローカルな視点から)
著者等紹介
和田守[ワダマモル]
1940年兵庫県生まれ。東京教育大学文学部卒業。高等学校教員を経て、1973年東京教育大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。山形大学教養部専任講師・助教授を経て、1982年静岡大学人文学部教授、1990年より大東文化大学法学部教授(2005~2008年同大学長)。2010年定年退職。2019年4月24日逝去
伊藤彌彦[イトウヤヒコ]
1941年東京生まれ。同志社大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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