内容説明
戦時中の海軍士官の台所事情!貧しかった昭和の時代。責任と苦労は多く、出費も多かった。妻は夫不在の家を守り、家計を管理し、子供を育てた。激動期に暮らした海軍一家の物語。
目次
第1部(狭き門;江田島;小尉候補生;遠洋航海;任官祝い;初陣)
第2部(結婚認許;ソビエト船拿捕;鉄砲屋;特別陸戦隊;嵐の前;生徒実習指導官;ニイタカヤマノボレ;赤レンガ;皇族付武官)
著者等紹介
小泉昌義[コイズミマサヨシ]
昭和22年、茨城県に生まれる。45年、早稲田大学卒業、海上自衛隊入隊。平成14年、1等海佐で海上自衛隊を定年退官する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かおりんご
26
やっと読み終わりました・・・息子さんが書いたお父さんの伝記?海軍妻は大変だったんだなーと言うのがちょっと分かりますが、家計簿からはほど遠い話。残念。これはこれとして、普通の海軍士官の生活と思えば楽しめます。2014/01/26
波 環
2
5年前出版時にさっと読んでの再読。この中佐は提督でも撃墜王でもない普通の海軍さんで、兵学校の席次も下から数えた方が早い。真珠湾攻撃のとき南洋に出撃したがチフスで日本に送り返され以降は人事を担当というひと。息子である元海上自衛官が退官後、父の昔語りと史料と母の家計簿をもとに当時の生活をまとめた。主人公が、空母赤城に所属してたとき、戦闘機の発着訓練で失敗して落ちた飛行機を拾いに行くのを トンボ釣り と呼んでた、などよく読めば興味深いエピソードも。呉の生活を読んでたら『この世界の片隅に』を読みたくなりました。2014/01/27
kattsu48
0
映画や小説に出てくる海軍士官とは、違う普通の海軍士官が大正13年の兵学校入学から終戦までの姿が書かれています。18年間で20回の転勤、家族も7回の引っ越しは、うちの業界の比ではないです。軍歴のことだけでなく、章ごとに記載されている家計簿、奥さまの詠んだ短歌が当時の家族のリアルな生活を知るきっかけとなっています。2014/11/22