内容説明
海兵団の長所は技能面だけに止どまらず、同年兵だけで純粋培養される新兵たちの間には固い団結心が生まれる。卒業してフネに乗ってからでも、その連帯の絆は強く、互いの階級に上下の差ができても同年兵というだけで、助け合って職務に励み、そして戦った―汗と油と潮気に満ちた下士官兵たちの息吹きを伝える。
目次
下士官兵の社会
カラス誕生
仏の教班長
固い団結、同年兵
カミサマ分隊
海軍兵の種類は?
新三はコマネズミ
花の一等兵
人も羨む“四年半下士”
新兵君、二階級特進!〔ほか〕
著者等紹介
雨倉孝之[アメクラコウジ]
昭和3年11月3日、東京に生まれる。20年4月、高等商船学校東京分校(機関科)に入校、あわせて海軍機関術予備練習生を命ぜられる。終戦により同年8月、退校、同時に予備練習生も被免。戦後、日本国有鉄道に勤務。59年、退職。東京理科大学理学部卒業の技術屋出身だが、かねてより海軍史・海事史の調査にたずさわり、現在、とくに海軍制度史の研究に打ちこんでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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