日本古代史を学ぶ

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  • サイズ B6判/ページ数 238,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000242615
  • NDC分類 210.3
  • Cコード C0021

内容説明

歴史意識の衰退した現在の日本社会のなかで、歴史研究の存在意義が問われている。日本古代史学の最先端に立つ著者は、この危機にみずからのフィールドから応えようと本書を編んだ。日本古代史研究の現在の到達点を整理し、古代史を志す者が持つべき「大きな問題意識」を、石母田正ら先学の仕事から学びつつ提示する第1部。古代国家論のためのいくつかの視角を示す第2部。そして第3部として、7世紀から10世紀にわたる古代日本の文明化過程を、東アジア世界の豊かな文化交流史として描いて、古代史の魅力をあますところなく示した、著者のジュネーヴ大学での講義を収める。

目次

1 日本古代史を学ぶ(問題の設定;『日本の古代国家』と国家の成立;律令国家論―吉田孝説を中心に ほか)
2 古代国家論への視角(「日本」の成立と律令国家;摂関期の国家構造―古代から中世へ;平安中後期の国家論のために―王朝国家論とその周辺)
3 古代日本文化と東アジア世界―ジュネーヴ大学講義(東アジアのなかで考える;日本神話と『日本書紀』の信憑性;冊封体制と朝鮮半島からの文化 ほか)

著者等紹介

大津透[オオツトオル]
1960年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科准教授。日本古代史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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takeshi3017

3
大津透氏の作品は2作目。1作目『律令国家と隋唐文明』は、東アジア世界を舞台とした「日本」成立の、比類なきドキュメントだった。2作目の本作。全部で3部からなり第1部『日本古代史を学ぶ』はタイトルと同名だが、著者が岩波書店の編集から頼まれ日本古代史の現在の研究状況や課題がわかる文章を60枚ほど書いたものを基礎にした文章である。第2部『古代国家への視角』は既発表のうち、個別の論文でない、広い視野での概観ないし研究の整理のような文章を集めている。個人的にはこの2部が一番難解だった。そして第3部『古代日本文化と東→2024/11/05

Mentyu

0
日本古代史研究の学史と最近の動向を知るには便利な本。文献史学側の古代史研究に関しては疎い部分も多かったので、かなり参考になった。学史上で重要な文献が豊富に示されているのもありがたい。2017/06/10

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