内容説明
三時間も前に突入した菊水隊ではなく、敷島隊が特攻第一号となったのはなぜか。主力となった甲飛十期生を中心とする、生存当事者たちの証言や第一次資料等を徹底検証し、米側資料との対照によって“神風”にまつわる誤謬と虚像に光をあて、写真や図版、表組みデータを駆使して、真実を追究した異色ノンフィクション。
目次
第1章 マリアナ失陥後の戦況
第2章 大西中将マニラに着任
第3章 第一神風特別攻撃隊
第4章 捷一号作戦発動
第5章 カミカゼ発進
第6章 第一連合基地航空部隊
第7章 フィリピン最後の特攻
第8章 台湾に転進すべし
第9章 特攻秘話
第10章 神風特攻の結末
著者等紹介
金子敏夫[カネコトシオ]
1921年、栃木県に生まれる。1943年、第三期海軍兵科予備学生(教育班)として海軍兵学校入校。1944年、土浦海軍航空隊付。予科練、兵科予備学生等の教官。終戦により復員。戦後、東京工業大学卒業。東京計器、三菱電機、三菱プレシジョンを経て、東京工科大学教授、放送大学講師。飛翔体、射撃指揮管制装置(FCS)、工作機械、ロボット等の制御の研究開発に従事。工学博士
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