内容説明
良識とは、良識人とは何か―現代史とその中に生きた指導者層を、良識という視点から捉え直した生きている人間学。昭和史研究の第一人者が歴史をふり返り、前時代の明暗を見すえ、新しい斬り口で構築した二十一世紀の人々へ贈る貴重な提言。話題作『陸軍良識派の研究』に続く日本と日本人再生の道を照らし出す一冊。
目次
第1章 人物論を通しての模索(東条英機のスクラップブックと遺書;日記も人なり手記も人なり;瀬島龍三著が問うている次世代の検証能力―『幾山河』と『祖国再生』を考える;ヤマト世代への限りなき鎮魂;男子の原則―城山文学の国家観;新・宰相論―橋本龍太郎と小沢一郎)
第2章 昭和時代を見つめる視点(「美しい日本語」は誰に殺されたか;現代史の盲点、何を見落としているか;戦後が忘却してきた視点;従軍慰安婦問題の論点、その脆さを考える;戦艦大和が残した技術思想;太平洋戦争はなぜ講和にもちこめなかったか;原子爆弾投下の側の論理、その歪み;死者が語る太平洋戦争―戦争取材ノートより)
著者等紹介
保阪正康[ホサカマサヤス]
評論家。ノンフィクション研究家。1939年、札幌市生まれ。同志社大学文学部社会学科卒。出版社勤務を経て著述活動に入る。日本近代史(とくに昭和史)の実証的研究、医学・医療の分野を検証する作品を発表している。個人誌「昭和史講座」(年2回刊)を主宰。函館大学客員教授も務めている。第52回菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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