光人社NF文庫<br> ヒトラーの戦艦―ドイツ戦艦7隻の栄光と悲劇

光人社NF文庫
ヒトラーの戦艦―ドイツ戦艦7隻の栄光と悲劇

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  • サイズ 文庫判/ページ数 348p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784769823414
  • NDC分類 391.27
  • Cコード C0195

内容説明

第一次世界大戦の敗北から十五年、栄光のドイツ海軍復活への期待を担って建造されたポケット戦艦を皮切りに、次々に誕生した戦艦・巡洋戦艦・装甲艦。強大な英海軍との戦いで堅牢さと攻撃力の高さを証明しながらも、ヒトラーの“不信”と“指導”によって悲劇的な最期を迎えた七隻の戦いの生涯を描くドイツ戦艦物語。

目次

第1章 児童福祉か戦艦か―海軍再建と戦艦建造計画
第2章 「戦艦の役割は砲撃することだ…」―ポケット戦艦の活躍
第3章 国旗の名誉のために死ぬ―「クラフ・シュペー」の最期 ラプラタ沖海戦
第4章 「友人として来たのです」―ノルウェー侵攻作戦
第5章 「非の打ちどころなし」―大西洋の大戦果 ベルリン作戦
第6章 「奮闘ノ功ナルコトヲ祈ル」―「ビスマルク」の最期
第7章 ケルベロス―ライオンの尻尾を捻じった犬―イギリス海峡突破作戦
第8章 「海では私は臆病者だ」―ムルマンスク船団攻撃
第9章 「弾丸ノ尽キルマデ戦ウ」―ドイツ戦艦最後の戦い

著者等紹介

グレイ,エドウィン[グレイ,エドウィン][Gray,Edwyn]
ロンドン生まれ、ロンドン大学卒。1953年から英・米・豪の一流誌に主として海軍に関する短編物語や論文を発表。1971年に第1次世界大戦における英潜水艦について書いた「忌わしい非英国的兵器」(A Damned Un‐English Weapon)を処女出版し、引き続いて第1次大戦下のUボート戦その他を題材に数編の作品を発表

都島惟男[トシマタダオ]
1933年生まれ。福岡県出身。酒類食品会社勤務を経て、現在は自由人
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鐵太郎

18
装甲艦から時によっては重巡洋艦に種別されたいわゆる「ポケット戦艦」を含め、ヒトラー政権下で就役して戦い抜いた七隻の「戦艦」の生涯を、ドイツ側の視点で描いたもの。原作の刊行は1992年というから、結構新しい。レーダー提督の矜持としたたかさ。ヒトラーの場当たり的戦略。訓練不十分のドイツ海軍。建艦技術の浅いドイツ造船業界。協力という言葉を知らないゲーリング。デーニッツの遅すぎた登場はドイツ海軍にとって幸だったのか不幸だったのか。 ──こう言う視点で見る歴史も、面白い。2017/09/07

イプシロン

13
戦争の実相は残酷だ。現場を知らない阿呆たれが好き勝手を言う。阿呆たれが何と言ったかも知らない下士官や船員はそれこそ必死で戦う。阿呆たれが左遷になろうが栄典になろうが死のうが関係なく戦う。二次大戦中のドイツ海軍(Uボートを除く)ほどそういう哀悼を呼ぶ海軍はないと思う。潜水艦無制限作戦とは違い、拿捕し、臨検し、乗員を保護し、そして沈めるというドイツ騎士道精神はあっぱれだ。けど、欺瞞工作で英海軍旗を上げて接近する騎士はどうなんだ……(笑)それでもドイツ艦の造形美はやはり世界一であろう。安らかに眠れ、艨艟たちよ!2014/09/01

hinoken

2
せっかくいい艦を持ってても使う側が及び腰だったら宝の持ち腐れと実感しました。ティルピッツなんか「現存艦隊」として敵に脅威を与えたとは言われてますが実際の戦果は無いに等しいですからね。やっぱり戦艦は敵のフネと撃ちあってナンボのモノです。もっともドイツ海軍にとってロイヤルネイビー相手では分が悪すぎたということでしょうか。2013/03/08

undine

2
思いの外読むのに時間がかかった。 客観的な記述が多く、何が起きたのかを知るのには良い。 ただ、慣れない単語が多く、覚えきれない。 ドイツ帝国海軍はやはり大英帝国海軍の敵ではなかったことをあらためて認識した。単艦のハードウエアが劣っているわけではないけど、数と練度、司令部の差、経験、そして海軍の位置付けと政府の扱いの違いが戦争の結果となったのだろうか。空軍の協力が得られない海軍はいかに強力な戦艦であってもあまりにも無力である。戦艦の使い方を知らなかったドイツに生まれた戦艦たちは不幸だったかも。2010/12/05

kurayamadasoga

1
「ドイチェランド(リュッツォー)」「アドミラル・シェーア」「グラフ・シュペー」「グナイゼナウ」「シャルンホルスト」「ビスマルク」「テルピッツ」  「陸では英雄だが、海では臆病者になる」総統閣下によって不幸な生涯を送った彼女たちに哀悼の意を。2019/12/09

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