内容説明
九軍神―太平洋戦争開戦時、真珠湾攻撃に参加した還らざる特別攻撃隊隊員に与えられた称号。その美名の下に隠された“軍神の家”の嘆き、九軍神賛美に奔走する各界名士の発言とその後の陸海軍特進競争。そして、生き残りが語る秘密訓練の全貌。特潜隊員の真情と戦争の虚実をとらえた感動のノンフィクション。
目次
「軍神・片山義雄」―九十歳の母
選ばれた十人の乗組員
ハワイ作戦計画
武士道とは死ぬことと見つけたり
内外の情勢
生還を期せず
裏づけなき判断資料
「真珠湾攻撃勝利」の熱狂の中で
岩田豊雄の小説『海軍』
「九軍神」に寄せられた各界の讃辞〔ほか〕