インパール作戦 悲劇の構図―日本陸軍史上最も無謀な戦い

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  • サイズ B6判/ページ数 319p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784769816614
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

内容説明

合理性なき絶望の戦場。ビルマ(現ミャンマー)から山岳地帯を越え、一気にインドの英印軍要衝インパールを攻め落とす―昭和19年3月に10万の兵力を投じ、3週間の予定で始まった作戦は補給皆無のまま4ヵ月におよび、雨季に突入した飢餓の戦場で3万人の日本兵が命を落とした。作戦中止を求める師団長を次々に解任し部下の異論を抑圧する軍司令官、上司の意向を忖度し官僚的態度に終始する幕僚、そして肉体の限界を超える戦いぶりを見せながら司令部の無策に斃れてゆく前線の兵士たち。太平洋戦争の縮図ともいうべき悲劇の全貌!

目次

徴兵からビルマに行くまで―渡辺伊兵衛の回想
インパール作戦が実施されるまで
インパール作戦開始
第一五師団攻勢開始
第三三師団の苦闘
山本支隊のパレル方面の攻撃
第一五師団の壊滅
第三一師団の苦闘と撤退
混迷と迷走
第三三師団の壊滅
トルボン隘路口の悲劇
第三三師団最後の戦闘
戦線崩壊
インパール作戦の中止
白骨街道―渡辺伊兵衛の回想

著者等紹介

久山忍[ヒサヤマシノブ]
昭和36年生まれ。記録家。硫黄島戦生き残りの海軍中尉・大曲覚氏と出会ったことを機に、作家活動をはじめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

teitowoaruku

2
無責任な上部組織に振り回されながらも、地獄の戦場で敢闘し成果を上げた現場の将兵たち。いつの時代のどの社会でも、現場は無責任、無能、無節操な上部組織に現場は苦労させられる。2020/11/25

Hiro Shroff

1
悲しいドキュメンタリーかと思いきや、ドラマティックで面白い。 しかし本当にあった地獄絵図です。辛い🇯🇵2021/05/22

おい

1
筆者の意見と作戦参加者の手記などが交互に記され、わかりやすくまとめられていた。牟田口廉也の様な指揮官が今後、日本に現れないことを祈る。 ★★★★2018/08/31

non

1
 18-166:インパール作戦の概要。戦況と著された兵士の声とインタビュー。人間性。戦争指導者の楽観視と精神主義は見たくない。犠牲者でしかない。「ああしまった。俺には弾は当たらないはずだったのに・玉砕は作戦の失敗を意味するもので名誉と考えるのは誤り・足が止まったときは死ぬときーー生きることが歩くことーー歩くことが生きること」壮絶であった無念。2018/08/17

むしゃむしゃばくばく(本を食べる咀嚼音)

0
インパール作戦の概説書と著者は言うものの、内容は少しドキュメンタリー風ではある。この点に関してはやや残念ではあるが、しかしこれは必ずしも悪い点ではないと思う。本書の良い点はむしろ部隊史を引用してインパール作戦の実像を描こうとしたことにある。部隊史というマニアや学者しか読まないような、あまり手に入らない(または手に入ろうとは中々思わない)本からの引用を多用しているのは個人的に高く評価できる。2025/10/31

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