内容説明
駆逐艦天霧vs魚雷艇PT109運命の激突!太平洋戦争中、敵魚雷艇に体当たりした駆逐艦艦長花見少佐と、撃沈された魚雷艇艇長ケネディ中尉。ケネディ大統領誕生に秘められた恩讐を越えた友情の絆を描く。
目次
第1章 大東亜共栄圏
第2章 花見の経歴
第3章 太平洋の空母決戦
第4章 ガダルカナル
第5章 ラバウル海軍航空隊
第6章 ケネディ出征
第7章 日本駆逐艦の苦闘
第8章 ケネディ艇と激突
第9章 ラバウル要塞化
第10章 帰国
第11章 ケネディとの友情
著者等紹介
星亮一[ホシリョウイチ]
1935年(昭和10年)、仙台市に生まれる。東北大学文学部卒。日本大学大学院博士前期課程修了。福島民報社記者、福島中央テレビ報道制作局長を経て、現在、歴史作家。幕末の会津藩に関する作品をはじめ、戊辰戦争、近現代史や紀行本など幅広い著書を出版。『奥羽越列藩同盟』では、第19回福島民報出版文化賞、また会津藩の研究でNHK東北ふるさと賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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鐵太郎
14
アメリカの第35代大統領J・F・ケネディが第二次大戦で海軍中尉として魚雷艇PT109を指揮していたとき、ソロモン諸島で日本海軍の駆逐艦「天霧」に遭遇し衝突され、九死に一生を得ましたが、その際に自らも負傷しながら傷ついた乗組員を助け生存者を救助したことで英雄となります。この出来事が本書の題ですが、内容は「天霧」を指揮していた花見弘平海軍中佐を軸に著者のあの戦争への記述がこの本のほぼ7割。2割がケネディについての記述、1割が戦後の二人の交流とこの事件がケネディの大統領選に果たした役割。ちょっと肩すかしでした。2021/05/04
くらーく
0
花見氏個人としては、アメリカに負けた気はしないのだろう。中国大陸で戦っていた戦士も同様だろう。その当時の方々が居なくなりつつある今の日本で、どうやって外交をしていくのだろうか、なんて思って読みました。 ちょっと中身が薄いけど、読後感は爽やかです。2015/08/30