内容説明
一人別枠方式の合憲性、政党機関紙配布事件および非嫡出子法定相続分に関する最高裁の判決・決定等、法令・判例の動きに即した記述を付加。幸福追求権、行政権の概念、判例の遡及効の限定などの説明も随所で補充。長谷部憲法学定評の基本書、新判例を盛り込み改訂!
目次
1 憲法の基本原理(憲法とは何か;日本憲法史;平和主義;天皇制)
2 憲法上の権利保障(権利保障の基本問題;包括的基本権;平等;自由権;社会権;参政権;国務請求権)
3 統治機構(国会;内閣;裁判所;地方自治)
著者等紹介
長谷部恭男[ハセベヤスオ]
1956年広島市生まれ。1979年東京大学法学部卒業。現在、早稲田大学大学院法務研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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すずき
1
神の御言葉が書かれた聖書です。憲法学を学び始めるにあたって最初に読んで「わかりやすいな~」と思ってたけど、試験直前に改めて読むとその完成度の高さに驚く。既存の学説についてしっかり論点が網羅してあるだけではなく、第一部「憲法の基本原理」パートで展開される自信の理論にのっとって説得的に独自説を打ち出したり、学説について独自の整理をしていて面白い。そしてわかりやすい。私人間効力とか表現の自由とか営業の自由周辺の整理はむちゃむちゃ好き。GOD。2019/02/06
Code
1
長谷部教授の憲法本。芦部憲法の内容を深めたり、批判したりしているので、芦部憲法後に読むと理解が深まります。政治哲学からも論じており、憲法の新たな視点を切り開く開拓の1冊です。2016/07/01