昭和ひとけた時代―1926‐1935

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  • サイズ B6判/ページ数 255p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784769813859
  • NDC分類 210.7
  • Cコード C0095

内容説明

街を流れるスウィングジャズ。歌謡曲の甘いメロディー。花ひらいた大衆文化のもと、コミュニズム、ファシズム、アメリカニズムと日本的秩序への愛着が交錯する驚きの時代史。漠たる不安におびえた芥川龍之介の死から二・二六事件前夜まで。世界恐慌や国際的孤立化をふかめていく世相のなかにも、生活を謳歌する庶民の暮らしぶりをたっぷりと含んで、政治、経済、社会、文化、風俗…興味津々のエピソードと事件の数々で綴る異色の昭和物語。

目次

第1章 なにはともあれ新時代が幕をあけた―昭和元年(一九二六)
第2章 芥川龍之介「ぼんやりとした不安」に死す―昭和二年(一九二七)
第3章 トッコウの名は人びとの畏怖の的となっていった―昭和三年(一九二八)
第4章 経済再建のために金解禁は避けられない―昭和四年(一九二九)
第5章 統帥権干犯は不敬罪です―昭和五年(一九三〇)
第6章 満蒙は日本の生命線のスローガン―昭和六年(一九三一)
第7章 問答無用。撃て、撃てっ!―昭和七年(一九三二)
第8章 四十二対一、松岡洋右退場す―昭和八年(一九三三)
第9章 挙国一致内閣もゆきなやんで―昭和九年(一九三四)
第10章 天皇と巡査も同じというのはけしからん―昭和十年(一九三五)
エピローグ それはどんな時代だったのか―「あとがき」にかえて

著者等紹介

永沢道雄[ナガサワミチオ]
1930年生まれ。東京出身。朝日新聞整理本部長、編集委員、朝日カルチャーセンター(東京)講座部長等を歴任。戦争体験を掘り起こす会運営委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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星辺気楽

1
日本人300万以上、アジア人1500万以上の犠牲を強いた日本史最大・最悪の状況を生ませたものは何か、少し分かったような気がします。それにしても昭和一桁の時代は現在に似ていて大変恐ろしい。2014/02/16

tuppo

0
若槻礼次郎推しらしい。榎木津礼二郎の元ネタは彼っぽい。政治の流れを概観した本は沢山あるが国民の暮らしとか紙面の話題などを紹介してくれるものは少ない。その点これは良い。当時の生活を想像しながら読むと実に楽しい2012/11/16

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