文春新書
謎とき平清盛

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  • サイズ 新書判/ページ数 235p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166608355
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0223

出版社内容情報

源氏政権の鎌倉幕府に先立って、「平氏にあらずんば人にあらず」と言わしめた平清盛。その実像を、NHK大河の時代考証者が描く!

内容説明

「平家にあらずんば人に非ず」と栄華を誇り、武士の時代の先駆者となった平清盛。ずば抜けた武力を持ちながら、朝廷貴族たちの顔を立てつつ、武家・公家両面での栄達を遂げたのはなぜか。大河ドラマの時代考証を担当する第一人者が、その実像に迫る。

目次

巻の1 清盛の時代を知る(史実とフィクションの間で;大河ドラマの時代考証;清盛、その出生の謎;平家は武士か貴族か)
巻の2 改革者・清盛は何を学んだか(ライバル源氏、義朝と頼朝;武力のめざめ、保元・平治の乱;頂点に立つ平家幕府;源平の戦いと清盛の死)

著者等紹介

本郷和人[ホンゴウカズト]
1960年、東京生まれ。東京大学史料編纂所准教授。東大文学部・同大学院で石井進氏・五味文彦氏に師事し、日本中世史を学ぶ。専攻は中世政治史、古文書学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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たいぱぱ

52
テレビでよく拝見している東大教授・本郷さん。前半は大河ドラマ『平清盛』(視てませんが)の時代考証者としてのドラマの裏話。東大教授の肩書からは想像できない分かりやすい文章でしたが、想像よりかなり軽い。但し後半、登場人物(?)が多過ぎて頭がごちゃごちゃになりました。知ってる名前は良いけど、知らない名前の羅列は覚え切れない(笑)。清盛と西行が主人公の夢枕獏さんの『宿神』が大好きなので、西行にほとんど触れられてないのが不満です。全く身勝手な不満ですが。とはいえ面白くは読めましたよ。やはり清盛は時代の開拓者でした。2020/01/20

だまし売りNo

44
NHK大河ドラマ『平清盛』時代考証担当者による歴史書。大河ドラマ『平清盛』で清盛を演じた松山ケンイチさんは『どうする家康』で本多正信を演じた。「奢る平家」と呼ばれるが、平清盛を自制心の強い人と描く。平清盛は治承三年(一一七九年)に治承三年の政変を起こし、後白河院政を停止した。これを鎌倉幕府の先駆けとして福原幕府と位置付ける。幕府の本質は征夷大将軍任命ではない。武士の政権とする。 2023/12/24

厩戸皇子そっくりおじさん・寺

41
先日、大河ドラマ『平清盛』の総集編DVDを観て面白かった。そのドラマの時代考証を担当した歴史学者・本郷和人による考証余話的清盛論。難しい所もあるが、文章が平易なので読み易い。私は広島人なので清盛さんは割と好きだ。武士で初めて日本の最高権力者に上り詰める偉業をした人である。思えば天才ではないか。その偉業の秘密を清盛周囲の状況から読み解く本。平安時代の事なんて何も知らない自分につくづく驚いた。昔の人は別世界人でありながら、現代人が舌を巻く知性がある。一族で殺し合う源氏に比べ、一門で滅びる平家は驚異。2015/04/16

mitei

37
ドラマの時代考証がどのようになされているのかよくわかった。また同じ歴史家同士でも解釈の違いが鮮明にわかるのでよかった。2012/04/14

太田青磁

20
1179年、清盛のクーデターを持って武士政権が成立した。西国をまとめ山陽道の経済力を地盤とした、清盛の福原幕府構想に驚きます。時代考証の制約①画にするため②ストーリーが主③制作に関わる仕事の一つ・五位以上が殿上人・平家は清盛が一門を統率しているのに対し、源氏は一族で相争う・出家には世俗の身分や秩序から一定の度合いで自由になる・下から歴史は積み上がっていく・清盛は上皇と天皇の対立構造を利用しながら出世を遂げていく・将軍と幕府の本質は軍事と政治・獲得した知行国は越中・飛騨・美濃・三河のライン・厳島は海運の要衝2013/12/28

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