内容説明
新たな人間像を同郷の歌人が描く。山下と義妹・勝子との愛の深淵!二・二六事件の処理をめぐり昭和天皇の逆鱗に触れ、東条英機首相の山下忌避の策謀で、日本への立ち寄りを許されぬまま運命の地の比島で果てる悲劇の将軍の人間性と小さな愛の世界。
目次
序章 夜明け前
第1章 神々の微笑
第2章 稔りなき愛
第3章 人間曼陀羅
第4章 山下擁護論
第5章 揺れる山下
第6章 マレーの虎
終章 悲劇の将軍
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ジャズクラ本
8
陸軍大将 山下奉文についての資料。義理事から読むことになった本だが、それはそれで面白かった。個人的興味は時折登場する辻政信に関する記述。山下大将も辻を「気ちがいじみている」と評しており、辻の異様さは窺える一方、そのドSな性質は軍隊に向き、有能なことも事実だったようだ。/沖修二「至誠通天 山下奉文」/明治大正の嶺北(高知)ではまだ夜這いの習俗が残っていた記述あり。南方文化の残骸/「大本営陸軍部」(朝雲新聞社)/松本清張「昭和史発掘」清張は山下に否定的/「暁の戒厳令」/「雪は汚れていた」/「二・二六事件叛乱」2019/11/28
とくま
5
×P14。2020/03/14