内容説明
没後30年、20世紀に足跡を残した二人の文筆家の生涯!相前後してこの世を去った、気質も生き方もまったく異なる二人の人物―「マスコミ大将」の異名をとったジャーナリズムの鬼才・大宅壮一。自衛隊に乱入、割腹自殺を遂げた異能の作家・三島由紀夫―に光をあて、その思想と行動を、二人をよく知る評論家が活写する。異色の人物歴史物語。
目次
昭和四十五年という年
大宅の生い立ちとその時代
「大東亜無宿人」として
三島の生い立ちと特攻死の夢
戦後という時代
「政治の季節」の中で
雪融けのころ
ライフワーク
大宅考察組と楯の会
二つの終焉
昨日の歴史―あとがきに代えて