零戦 最後の証言―海軍戦闘機と共に生きた男たちの肖像

神立 尚紀【著】

潮書房光人新社（1999/10発売）

• サイズ A5判／ページ数 286p／高さ 22cm
• 商品コード 9784769809388
• NDC分類 916
• Cコード C0095

内容説明

零戦―制式名・零式艦上戦闘機。登場時に無敵を謳われ、日本が敗れた日まで飛びつづけた海軍主力戦闘機。この希代の名機とともに過酷な戦争の歳月を戦い、敗戦の衝撃を乗り越えて激動の２０世紀を生き抜いたパイロットと技術者それぞれのドラマを、丹念なインタビューと多数の写真で描き出す異色の書き下ろしノンフィクション！未発表写真多数収載。

目次

志賀淑雄―戦闘機隊指揮官の沈黙
中島三教―捕虜収容所で迎えた終戦の日
田中国義―「特三」撃墜王の奮戦記
黒沢丈夫―名村長になった名隊長
佐々木原正夫―空母零戦隊の若武者
宮崎勇―「片翼樫村」の愛弟子
加藤清（旧姓・伊藤）―スピットファイアを圧倒したエース
中村佳雄―ラバウル一年四ヵ月の激闘録
山田良市―戦中・戦後を飛びつづけたトップガン
松平精―新幹線に生きる零戦の技術

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[兵衛介]

有名無名の零戦搭乗員たちの証言集。生存者自体が少ない上、手記等を著されている方も少なく、断片的なものが多かったように思うので、本書は実に有難い。更に、歴戦の搭乗員たちが、過酷な空の戦場を生き抜いた後、戦後をどう生きたのか、戦後の日本をどう思っているのかまで語ってくれています。つい最近文庫化されました。続刊あり。

2010/12/23

[mimosa]

「永遠のゼロ」の著者百田尚樹氏が引用したという本書は実話にもとずくもので興味深く読了した。 史実を学ぶなら体験談に勝るものはないです

2020/03/31

[フロム]

ノンフィクション戦記物の最大の魅力は、フィクションでは到達し得ない発言や行動にあると思うのだが、本著も目白押し。連続して出撃する事になった中尉の「え、また行くんですか？｣っていうセリフは中々作りでは出てこないと思う。他にも慰問に訪れる森光子など割と盛りだくさんの内容。

2011/08/22

[tsuyoshi1_48]

心が折れそうな時、こういう本は勇気をくれる。祖父の世代の苦労に比べれば、自分のことなどどうということない。

2009/11/22

[たかひー]

★★★

2012/09/27