紫電改の六機―若き撃墜王と列機の生涯

紫電改の六機―若き撃墜王と列機の生涯

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 333p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784769803515
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

内容説明

海軍航空隊最後の切り札・新鋭戦闘機「紫電改」を駆って戦い抜いた松山343空の6人の若者たちの生涯。昭和20年7月24日の夏空に消えた空の男たちの苛烈な日々を、米側パイロットの証言を得て書き下ろされたノンフィクションの醍醐味!

目次

第1部 還らざる六機(夏空の空中戦;33年目の因縁;紫電改浮上;紫電隊の6人)
第2部 それぞれの春(愛の軌跡;海鷲の卵たち;ソロモンの空;山本元帥につづけ)
第3部 非情なる空の掟(隊長鴛淵大尉;特攻無残;重い十字架;空の宮本武蔵)
第4部 生命の火花(精鋭343空;源田サーカス;勝利の悲哀;散りゆく勇者;転戦また転戦;運命の日)
終章 遺された者たち

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Machida Hiroshi

5
本書は、戦争末期の旧日本海軍で最高の戦闘機と言われ今も人気のある紫電改を駆って闘い、昭和20年7月24日に消息を絶った三四三航空隊の6人の操縦士たちの生涯を、徹底した取材や資料集めを通して描き出したノンフィクションです。昭和54年に愛媛県の海中から紫電改を引き上げた記事が取材を始めたきっかけだそうです。さらにアメリカでも、紫電改部隊と戦った米兵の取材をしていた人がいたことから、米軍機パイロットの証言も合わせて記録されています。双方の立場からの証言をまとめた本は珍しいので、資料としての価値も高いと思います。2017/04/14

Ayano

2
海軍の航空機=零戦みたいなイメージが一般的だとは思うけど、「航空機」には多くの種類がある。 紫電改は紫電の改良型だけどあまりに無知だったので、ネットで紫電・紫電改とは?の情報を簡単に仕入れてから読破。 昭和20年7月24日に消息を絶った(撃墜された)6名について著した本。 真ん中あたりに登場人物の写真ページがあるけれど、皆一様に精悍さとあどけなさを抱えた表情をしている。これら20代前半の若者が飛行機乗りになったときから死を意識して戦に身を投じる。 戦記だけでなく、綿密な調査等で人物像も垣間みられた一冊。2017/07/02

主将ペンギン

0
愛媛県に面した湾内から引き上げられた戦闘機「紫電改」と、そのパイロット達のノンフィクションである。アメリカ側パイロット達からの証言が少ないのが残念だが、生き残った同僚や家族の証言から操縦士達の飾らない人柄が偲ばれた。とかく戦記物は愛国心を煽ったり、搭乗員を神格化したりして事実を歪曲・都合よく解釈して美化しがちである。そんな中で、本作は戦争の悲惨さを矮小化することがなく淡々と伝えているだけに、遺族の「とにかく、戦争というものは、してはならないことですねえ」という一言が重く響いた。2020/06/25

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/284345
  • ご注意事項

最近チェックした商品