内容説明
陸軍幼年学校、士官学校をへて近衛第六聯隊の聯隊旗手となり、戦後いちはやく『小説・聯隊旗手』を発表して、華やかな脚光を浴びたジャーナリズムの“鬼才”が、ひさびさに書き下ろした明治大正昭和三代の軍人青春群像。大伯父・陸軍大将武藤信義血脈の人が、冴え渡るペンさばきも軽やかに活写する軍国動乱の物語！
目次
第１部 青い雲（大伯父の思い出；初陣の日清戦争；ある日の武藤聯隊長；村上正吉の軍歴；広島陸軍幼年学校）
第２部 流星群（予科士官学校の憂鬱；“維新運動”の嵐；内なるものへの渇仰；下士官候補者の哀歓；東京大空襲；蒼ざめた狼の群れ）
