内容説明
庶民文化が花開いた江戸時代。芝居や見世物、花見、花火などと同様に、江戸の人々は「怖い話」を読んだり聞いたり見たりするのが大好きだった。だが、怖い話も一度聞いてしまうと、もう怖くなくなる。そのため、幾百もの怖い話が次々と創作された。中国の古典が史料となったり、古くから語り継がれた伝説からつくられたり、江戸や大坂の町で噂された都市伝説が怪奇譚として物語にされたり…。そうした「江戸が生んだ怖い話」のうち、今の世にはあまり知られることなく埋もれている逸品を掘り起こし、今風の作品に仕上げて紹介する。
著者等紹介
支倉槇人[ハセクラマキト]
上智大学理工学部卒。作家。編集者。科学・技術、音楽、カルチャー系から文芸まで幅広く執筆する。『よくわかる情報通信ネットワーク』(こう書房)ほか、著作はおよそ二十点。支倉名義のほか細川博昭の名前でも執筆活動を行ない、こちらでは主に歴史系ノンフィクションを書く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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