内容説明
欧米社会のリスクアセスメントに関わる法律および規格は、リスクを生み出すハザード要因(危険源)として製品、装置などのハードに存在するものの他に、ヒューマンファクタに関するハザード要因およびその組織固有の企業文化に根ざすハザード要因を重視している。また、定常状態よりもむしろ異常な状態、すなわち非定常状態時におけるリスクを重視している点に特徴がある。本書はそうした欧米の人間主体社会で生まれた法理念と安全思想に基づいて、人とモノと環境にリスクを及ぼさないためのリスクの推定評価のあり方を述べている。
目次
第1章 リスク評価と企業の社会的責任
第2章 生産活動におけるリスクアセスメント
第3章 リスクを生み出すハザードを特定する
第4章 リスクを推定評価する
第5章 リスクを処置する
第6章 リスクアセスメントを応用する
第7章 リスク管理に必要なマネジメント