出版社内容情報
性格が反対の2匹のノミがケンカしながら色々な動物の体に引越します。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
285
レオ=レオニ作、谷川俊太郎・訳。二匹のノミがお話の主人公なのだが、珍しいことに最後までその姿が見えないまま。この2匹は役割分担がはっきりしていて、赤いふきだしが積極派・改革派で青い方が消極派・保守派である。犬のお尻に住んでいたのが、鶏、ヤマアラシ、モグラと次々に宿主を移って行って、最後に赤は鳥に乗って旅立ち、青は元の古巣に戻るというお話。絵は切り絵を張り付けるスタイル。くっきりとしてわかりやすいが、背景ももう少し欲しいような気もする。 2025/03/04
紫綺
99
保守派、革新派のノミの冒険譚。レオ・レオニの絵のタッチが面白い。吹き出しの文と書体に工夫が欲しかったな。2015/08/29
つくよみ
63
図書館本:ある犬の毛皮の中で暮らす2匹のノミ。好奇心旺盛で冒険好きの一匹に巻き込まれる形で、もう一匹も旅をする。安住の地、尻尾の付け根から耳へ。そして、めんどり、やまあらし、もぐら、かめ、かもへと・・・あくまでも行動的な一匹と、どこまでも保守的な一匹は、ついにカラスの前で別れることになる、離れ離れになってもお互いを思って、再会した時の事を想像する二匹。何時の日か再会して、冒険話に花を咲かせる日が来れば良いな。と思う。2013/11/04
ゆのん
54
【絵本】二匹ののみのお話。知らない世界へ冒険の旅に出たいのみと、暖かく柔らかいもといた場所に留まりたいのみ。犬やヤマアラシやもぐらや亀と沢山の動物が登場するのに主役はのみというところが良い。2902019/09/25
ヒラP@ehon.gohon
24
二ひきのノミの会話で成り立っている絵本ですが、当人たちの姿が最後まで登場しません。 二人の会話を楽しみながら、次々と替わる住みかの主の行動を楽しみました。 鳥に乗っていったノミは、その後どうしたのでしょうね。 と考えて思い返したら、ノミの姿を探すあまりに絵の全体を良く見ていないことに気づきました。 改めて読み直してみると、マーブル調の絵が素敵です。2020/05/02