内容説明
コーシー・アーベル・ワイアシュトラス・リーマン・シュワルツ・ポアンカレ・ベルグマン・岡潔・小平邦彦・小林昭七…レジェンドたちの研究の動機とアイディアを時系列に辿りながら綴る、複素解析における珠玉の定理をめぐる群像劇。
目次
無限大の無限性
解析関数と収束ベキ級数
指数関数と補間定理
ワイアシュトラスの構想
リーマンの視点
積分路の開拓者
その実体は幾何学
三角形と鏡で作る関数
古典的な、あまりに古典的な
真の変数を求めて〔ほか〕
著者等紹介
大沢健夫[オオサワタケオ]
1951年富山県で生まれる。1978年京都大学理学研究科博士課程前期修了。1981年理学博士。1978年より1991年まで京都大学数理解析研究所助手、講師、助教授をへて1991年より1996年まで名古屋大学理学部教授。1996年からは名古屋大学多元数理科学研究科教授。現在、名古屋大学名誉教授。専門分野は多変数複素解析(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まえぞう
7
複素解析には関心があるのですか、これは全くダメでした。少なくとも数学を専攻した人が相手の内容で、私のような素人には難し過ぎて、流し読みがせいぜいです。2020/03/08
むらさき
6
いい感じの数学読み物本。 著者の方は知らなかったけど、歴史や研究での交流などを書いてくださっていて、とても良かった。 複素解析の入門書が終わったくらいで、定義⇒定理⇒証明のパターンに飽きた人にオススメだし、これからどういう数学が展開されるか知れる良い本。 こういう本が日本語で読めるって言うのが本当にありがたい。。。 引用論文にフランス語が多かったので、語学力を身に着けたい気持ちも芽生えた。 読んでいるなかで、小平邦彦と岡潔はやっぱり強そうだった。2024/01/15