内容説明
依存による関係性をとらえ直しケア倫理に新局面を開いた『愛の労働あるいは依存とケアの正義論』のエッセンス。主著の邦訳刊行記念講演とインタビューを収録、監訳者による解説と、『愛の労働』に触発されたエッセイを付した、ケアの倫理から思考するキテイ哲学入門。
目次
1 ケア、平等、そして正義をめぐって―哲学的伝統に対するキテイの挑戦
2 ケアの倫理から、グローバルな正義へ―二〇一〇年一一月来日講演録
3 インタビュー・社会的プロジェクトとしてのケアの倫理―未知の可能性に心を閉ざすことはできない
4 キテイ哲学の可能性―『愛の労働あるいは依存とケアの正義論』を読む
5 キテイ哲学がわたしたちに伝えてくれるもの
著者等紹介
キテイ,エヴァ・フェダー[キテイ,エヴァフェダー][Kittay,Eva Feder]
ニューヨーク州立大学ストーニー・ブルック校哲学科教授。ほかに、女性学研究科教授、医学・共感ケア・生命倫理センター長を兼任。専門は、西洋哲学、フェミニスト倫理学、社会思想
岡野八代[オカノヤヨ]
同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科教授。専門は、西洋政治思想、フェミニズム理論
牟田和恵[ムタカズエ]
大阪大学大学院人間科学研究科教授。専門は、社会学、ジェンダー論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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