内容説明
正解を出すことよりも、問題を見つけだし、答えの決まっていない問題について考えるのが哲学。第1部「哲学の基本モンダイ」では、心身問題、他我問題など代表的な哲学の基本問題について紹介するとともに、マンガや映画など、親しみやすい題材を用いて「哲学的に考える」ことの面白さを伝える。第2部「哲学の応用モンダイ」では、他者との関係・差別・植民地問題など、倫理・社会・政治にかかわる問いを展開する。
目次
第1部 哲学の基本モンダイ(日常というモンダイ;外界というモンダイ;私というモンダイ;身体というモンダイ;同一性というモンダイ;他人というモンダイ;関係というモンダイ;演技というモンダイ)
第2部 哲学の応用モンダイ(怪物としての他者―鉄腕アトムと大森荘蔵;違和としての身体―岡崎京子とサルトル;反転するまなざし―吸血鬼とファノン)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hakootoko
4
近代哲学のおさらいからのそれに対して現象学はどういうふうにするか。応用編として小論文三本。差別についての論考は、「わたしたち入れ替わってる!」みたいな気持ちになる。2021/06/04
usoki
1
普段「当たり前」で済ませている事物にふと気づき、立ち止まってその意味を考えてみる。そういう態度を忘れないでいたい。そういう気持ちにしてくれる本。ある意味では元気をくれる本。2011/03/23
Kei Kat
0
大学の一般教養の授業の資料をもとにしているので、とても平易な語り口と内容で、流し読みした。2014/10/27
仮ッ子
0
漫画の引用が多くて、理解の助けになった。2011/05/09