内容説明
「患者が主役」の医療を実践する静岡市清水の一開業医が、健康、医療、その時々の社会情勢について思索したあれこれを、院内紙「いのち」をとおして語り続けている。本書は、04年2月から08年4月までの「いのち」と、精神障害者生活支援のNPO法人機関誌「よもぎ会通信」を収録した、乾達医師と医療スタッフたちの4年間にわたる活動の記録である。
目次
いのち 縮刷版(298号~350号)(憲法改悪と戦争を考えるための映画会;「いのちPart7」が本になりました;市民は目を醒まし怒れ! ほか)
時代に培われた思想―畏友大田仁史兄にリハビリの心を学ぶ
前途多難な精神障害者運動
よもぎ会通信より(7号~58号)(親と別居の生活を目指そう―地域生活支援制度の充実を!;医療・患者・家族・社会―望まれる生活支援の充実;統合失調症に対する偏見―望まれる病気の正しい理解 ほか)
統合失調症患者のケア―家族こそ治療チームの中心
著者等紹介
乾達[イヌイススム]
1935年静岡県庵原郡袖師村西久保(現在の静岡市清水区)に生まれる。1962年日本医科大学卒業。東京医科歯科大学病理学教室、長野県佐久総合病院内科、青梅市立病院内科を経て1970年父・蕃の診療所の跡を継ぐ。1979年清水地域医療研究会発足。地域訓練事業(リハビリ教室)の普及に努める。1987年精神障害者の生活支援にかかわり、現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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