日本映画検閲史

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 700p/高さ 23cm
  • 商品コード 9784768478141
  • NDC分類 778.09
  • Cコード C0074

内容説明

わが国で映画の上映が始まった1896年から終戦の1945年までの、国家による検閲の実際を当時の資料をもとに明らかにする画期的な書。表現を規制する法規はいかにして生まれたのか。映画史研究、法学史研究に必携。

目次

第1期 一八九六(明治二十九)年~一九一六(大正五)年(草創期における映画の規制と関連法;教育政策が初期の映画規制にもたらした影響について ほか)
第2期 一九一七(大正六)年~一九二四(大正十三)年(警視庁「活動写真興行取締規則」の制定とその問題点;警視庁「活動写真興行取締規則」の内外に与えた影響と改正への動き ほか)
第3期 一九二五(大正十四)年~一九三一(昭和六)年(内務省による全国的検閲制度への取組み;内務省「活動写真『フイルム』検閲規制」の制定と法体系 ほか)
第4期 一九三二(昭和七)~一九三八(昭和十三)年(この時期を特色づける状況について;国策映画の促進と新たな映画統制への足取り ほか)
第5期 一九三九(昭和十四)年~一九四五(昭和二十)年(映画法の制定と問題点;ナチス・ドイツの映画法との関連性 ほか)
資料1 映画検閲取締に関する文献の解題
資料2 主要映画関係法規

著者等紹介

牧野守[マキノマモル]
1930(昭和5)年、樺太(サハリン)生まれ。1950年代初期より独立映画の上映運動に参加。やがて映画製作に従事。民芸の宇野重吉や亀井文夫監督作品の助監督を務める。テレビ局開局にともない、主に教育番組、ドキュメンタリー番組、学校放送番組の製作、企画、演出に従事する。1970年代後半から映画史研究に取り組み、資料の収集・調査を始める。現在では「マキノ・コレクション」として約10万点の文献を所蔵。それらの資料に基づき、『大正期キネマ旬報』『左翼運動雑誌』などの復刻版を18種・250巻刊行。これらの研究を通して、国内外の映画研究者との交流に務め、深い信頼を得ている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。