内容説明
無名の人びとの“敬虔さ”は、何を変えたのか。17世紀末、“自己”を主張し始めた人びとの高揚感と不安を描き、よりよい生き方を求めた普通の人びとの心情を近世ドイツ史に探る。
目次
第1章 “ピエティスムス第二の波”の発端
第2章 “ピエティスムス第二の波”の広がり
第3章 神体験の感動と“自意識”の急進化
第4章 リンクハマー家のピエティストたち―“良心”の発見
第5章 運動のその後
第6章 運動変容と“私”意識の挫折―ユリウス・フランツ・ファイファーの場合
著者等紹介
森涼子[モリリョウコ]
1950年、愛媛県生まれ。千葉大学人文学部史学科卒業。お茶の水女子大学大学院人間文化研究科満期退学。2001年、ゲッティンゲン大学博士号取得。マックス・プランク歴史学研究所(ゲッティンゲン)研究員、お茶の水女子大学非常勤講師を経て、2005年より慶應義塾大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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