内容説明
本書は江戸時代のカブキ者から火消人足をふくめ、現代に至る広義のヤクザの系譜をたどって、周囲とヤクザの関係を明らかにしている。特に政治を行なう者に対するヤクザの対応の仕方に重点が置かれているので、社会史的な広がりを持ったヤクザ史になっている。
目次
第1章 カブキ者と遊侠無頼
第2章 火消人足全盛時代
第3章 アウトローの本流・博徒
第4章 博徒指導の秩父困民党一揆
第5章 近代ヤクザの登場
第6章 テキヤの社会主義運動
第7章 ヤクザと政治権力
第8章 血と泥の叛逆―谷川康太郎論
終章 暴力団の現実的意味