内容説明
日本初のデパートを創業した久留米武士。士魂商才でハロッズに負けないデパート創りを誓った男たちの壮烈な物語。
目次
第1章 デパートメントストア宣言
第2章 激動の維新期に育った日比翁助
第3章 北〓(ぜい)義塾と慶應義塾の仲間たち
第4章 没落した三井呉服店越後屋
第5章 運命の転身と士魂商才
第6章 デパートは社会公衆の商店なり
第7章 今日は帝劇、明日は三越
第8章 デパートのビジネスモデルをつくった翁助
第9章 受け継がれていく翁助の創業理念
著者等紹介
林洋海[ハヤシヒロミ]
1942年、福岡県生まれ、久留米商業高校卒。トッパンアイデアセンターを経て、P&Cクリエイティブディレクター、AGIOデザイン主宰。福岡アジアデザイン交流協会会長、日本グラフィックデザイナー協会会員、星亮一戊辰戦争研究会相談役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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umeko
12
扇助が次々と打ち出すアイディアと、それに伴う三越の繁栄ぶりが読んでいるだけもの気持ちがいい。私は「デパート」という場所が大好きだが、大学生に聞くと行ったことがないという人もいるらしい。頑張って欲しい。2020/03/28
ふぇるけん
9
今や斜陽産業になりつつあるデパートであるが、その創成期には日比翁助という偉大な人物がいたことを初めて知った。武士の一家に生まれ育った翁助であるが、福沢諭吉のもとで『士魂商才』をベースとした経営を学び、ハロッズのオペレーションを学んで完全に死に体であった三井越後屋を三越として再創造した。彼の実施した各種施策などは現在にも学ぶところが多く、今の日本に必要なのはまさに『士魂商才』ではないかと思うに至った。2015/02/23
TERRY
2
日本におけるデパートの誕生以上に、慶応義塾出身者がいかに明治期の商工業の発展に貢献したかについて強い印象を持ちました。士魂商才、勉強させていただきました。2013/12/04
n yamamoto
1
士魂商才はすごいな、そんな意味だったんだ。 士族のイメージ、地位にあぐらかくのかと思ってた。 士農工商の一番上から下に、士族だから目先の利益でなく公の視点で商売ができるかぁ。 う〜ん。 でも取り入れるのは客と平等ゆえにぶっきらぼうなアメリカ式ではなくて、身分差別ゆえに店員が笑顔のイギリス式なんだ。2018/10/23
templecity
1
◎英国のハロッヅを見習っていた。また、客が第一という考えは昔から。三越本店にある阿弥陀如来は戦後復興を願って作られたもの2015/12/18