出版社内容情報
難病の弁護士・青木志帆と、診断が確定しない新聞記者・谷田朋美。慢性疾患によるさまざまな病苦(頭痛・吐き気・めまい・倦怠感…etc)を抱えながら、なんとか「健常者」に擬態して生きてきた。そんな二人が出会い、交互に言葉を紡いでいくことで「慢性疾患の日常」が描かれていく。
「健康体」が当たり前に称揚される社会への居心地の悪さ。学校生活、就職、結婚、家族、あらゆる場で「人並み」になれないしんどさ。強さと弱さのはざまで生きる「グレーな私たち」に贈る往復書簡。
「健康体」が称揚される社会へのアンチテーゼ
【目次】
はじめに
1部 死んでいないので生きていかざるをえない
2部 回復しない人生を生きる
3部 能力主義を病苦と生きる
4部 女性であること/病気であること
5部 往復書簡を終えて
*巻末に村上靖彦さん(『客観性の落とし穴』など多数)とのスペシャル鼎談を収載!
内容説明
難病の弁護士・青木志帆と、診断が確定しない新聞記者・谷田朋美。慢性疾患によるさまざまな病苦(頭痛・吐き気・めまい・倦怠感…etc)を抱えながら、なんとか「健常者」に擬態して生きてきた二人が出会い、交互に言葉を紡いでいく。「健康体」が当たり前に称揚される社会の居心地の悪さ。学校生活、就職、結婚、家族、あらゆる場で「人並み」になれないしんどさ。強さと弱さのはざまで生きる「グレーな私たち」に贈る往復書簡。
目次
1部 死んでいないので生きていかざるをえない(私たちのこと;私たちの生存戦略;「ただ患う」が許されない)
2部 回復しない人生を生きる(「タニマー」という生き方;「病気がわかってよかったね」?;診断に変わることばと出会う;「私の病気を理解して」?)
3部 能力主義を病苦と生きる(「弱さと向き合う」居場所;「一人前」へのあこがれ;難病者がはたらくということ;「夜討ち朝駆けができない記者」だからこそ)
4部 女性であること/病気であること(何も考えないでしばらく休め;病気の女には仕事も出産も子育てもすべて「高望み」?;子どもをもうけることができなくても)
5部 往復書簡を終えて(病と障害のタニマー;「ただ患う」とは何か;すき間の座談会―グレーなままつながる場所をつくる)
著者等紹介
青木志帆[アオキシホ]
弁護士/社会福祉士。2009年弁護士登録。2015年に明石市役所に入庁し、障害者配慮条例などの障害者施策に関わる。(2023年3月に退職し、現在は明石さざんか法律事務所所属)
谷田朋美[タニダトモミ]
毎日新聞記者。主に難病や障害をテーマに記事を執筆してきた。15歳頃から頭痛や倦怠感、呼吸困難感、めまいなどの症状が24時間365日続いている。関西学院大学国際学部非常勤講師、立命館大学生存学研究所客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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