内容説明
社会モデルの視点から「制度化された差別」に対抗するイギリス障害学の研究論文(Disability & Society誌より)10本が示唆する日英の現状。
目次
1 特別な教育的ニーズの政治
2 学校システムと特別支援教育―20世紀における原因と影響
3 フーコーと特別な教育的ニーズ―子どもたちのメインストリーム化経験を分析する「道具箱」
4 学校選択、市場、そして特別な教育的ニーズ
5 何がそんなに特別なのか?―分離型学校の実践における教師のモデルとその現実化
6 分離教育の場からの声―インクルーシヴ教育制度に向けて
7 障害のあるアフリカ系アメリカ人女性―ジェンダー、人種、障害の交差
8 口出しはいらない、サポートが欲しいんだ―生活の中での支援に関する子どもの視点
9 エーリッヒ・フロム思想からみる注意欠陥多動性障害と教育における障害化
10 みんながいて正しいのか?―イギリスの教育システムの中にある排除的なインクルージョン
11 イギリスの障害児教育と障害学研究
著者等紹介
堀正嗣[ホリマサツグ]
熊本学園大学社会福祉学部教授、障害学会会長。障害学・インクルーシブ教育専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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