出版社内容情報
「美しければなんでもいいってもんじゃないだろ、
自分が切ったシャッターに価値があるのだ。
僕の目の前の風景や、語りかけてくる人に愛があるのだ。」
フォトグラファー 南雲暁彦によるライカと銘玉レンズのフォトエッセイ集。
全17章からなる本書では、各章1本のライカマウントレンズを紹介。1950年代の伝説のオールドレンズから最新型のレンズまでを掲載。レンズの個性を最大限に引き出すべく、撮影のシチュエーションや被写体選び、ロケーション、時間や天候など、シャッターを切る南雲氏のこだわりと撮影に向き合う心情が細やかに紡がれていく。
フォトグラファーならではの視点で語られる言葉は、これまでの既存の製品レビューではない。撮影者が被写体と向き合い、自分と対峙し、どのように作品制作に昇華していくのかが綴られている。
文章とともに掲載された作品は大きな見どころ。フォトグラファーの技術と感性により銘玉レンズの特徴を活かした写真は美しくも儚い。フォトグラファーの視線と人生が込められた写真が、観る人の心を打つ。ライカ好きに限らず、写真に関わるすべての人の心に響く書籍となっている。
【目次】
<目次>
はじめに
第一鏡 そして写真に帰る。 Leica SUMMICRON-M 50mm F2
第二鏡 時の衣 Leica NOCTILUX 50mm F1.0(第二世代/Type E-58)
第三鏡 軽妙洒脱 Minolta M-ROKKOR 40mm F2
第四鏡 名前のある存在 Leitz Canada TELE-ELMARIT 90mm F2.8(第一世代)
第五鏡 明日は晴れる Leitz Wetzlar SUMMICRON 35mm F2(第一世代/GERMANY)
第六鏡 切り札 Leica SUPER-ELMAR-M18mm F3.8 ASPH.
第七鏡 写真じゃない時間 Voigtl?nder HELIAR classic 50mm F1.5
第八鏡 横浜写真探偵譚 Leitz HEKTOR 2.8cm F6.3
第九鏡 机上の正論 Leica APO-SUMMICRON-M 35mm F2 ASPH.
第十鏡 頬にかかる風 Leitz ELMAR 3.5cm F3.5
[スペシャルコラム] ソリロキー
第十一鏡 不器用な正義 Konica UC-HEXANON 35mm F2
第十二鏡 消えゆく光景の中で Leica SUMMILUX-M 35mm F1.4 ASPHERICAL(第二世代 / 手磨き非球面)
第十三鏡 轍 Leica SUMMILUX-M 21mm F1.4 ASPH.
第十四鏡 青い炎 Leitz HEKTOR 12.5cm F2.5(ビゾフレックス用)
第十五鏡 東京 Fujifilm FUJINON L 5cm F2.8
第十六鏡 明鏡止水 Leica SUMMILUX-M 35mm F1.4 ASPH.
第十七鏡 軌道 Leitz SUMMICRON 5cm F2(第一世代/Rigid)
レンズリスト
おわりに
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- 和書
- 臨床最前線で診るめまい