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内容説明
少女であることと偶像であることの狭間を彷徨う娘達と、それに惑する画描きの。これは葛藤と鬱憂の記録である。天才画家、池永康晟が数年にわたって描きあげた少女美人画の決定版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
蒐
27
セピア色に染め上げられた布地に、大人になる前の一瞬の少女の煌めきが閉じ込められている。こちらをじっと見つめてくる彼女たちの瞳と目が合うと心がざわめき、気怠い多幸感が溢れてくる。モデルの少女たちのことを綴ったエッセイも文学的で、憂鬱ながらも美しく。どこまで本当のことかは分からないけれど、画家と少女たちに一体どんな心の交流があったのか想像を巡らすと溜息が出てしまう。お気に入りは「900秒の幻・莉亜」。水に沈められた少女は、さようならの瞬間に何を想ったのだろうか。去りゆく少女は美しく残酷で、だからこそ愛おしい。2019/10/07
akihiko810/アカウント移行中
10
書店で目に付いた画集。 日本画の美人画。アートには詳しくないので、池永康晟 (いけながやすなり)という人は初めて知った。「新美人画」というジャンルで、今注目されてる遅咲きらしい。世の中には私の知らない凄い人がたくさんいるな、やっぱり。書店はいい場所だ2020/06/07
参謀
3
「幼く美しい娘は鬼だ、異形の鬼だ。私は、それを描く覚悟を知らないのだ。少女であることと偶像であることの狭間を彷徨う娘達と、それに惑する画描きの。これは葛藤と鬱憂の記録である。」池永康晟。絵を見れば、この言は伝わってくる。2019/08/03
石鶏
0
B
酔ちゃん
0
★★★★テレビで紹介されひとめで気に入り早速購入。なんだか知っている日本画とは違うジャンルみたい。みんないい、最後に制作の過程も紹介されてて面白い。2021/07/17