出版社内容情報
美術家/絵本作家 石黒亜矢子の作品集。
石黒亜矢子[イシグロアヤコ]
絵本作家・画家。妖怪や猫をモチーフとした作品を多く描き、人気が高い。ヒグチユウコとも信仰が深く、2016年9月にはイルフ童画館にて二人展を開催。なお夫は人気マンガ家の伊藤潤二氏。
著書として「平成版物の怪図鑑」(マガジンハウス)。「ばけねこぞろぞろろ」(あかね書房)などがある。
目次
化け猫
化け猫団扇
猫舌茸
かるた
干支
妖精
その他
妖怪
線画
著者等紹介
石黒亜矢子[イシグロアヤコ]
1973年生まれ。絵描き。装画、挿絵も多数手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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buchipanda3
72
「絵本 御伽草子 付喪神」が良かったのと、ちょうど怪談ものの時節なのでその景気づけで手に取ってみた。妖怪、化け物、妖精などがずらり。その中でもやはり"化け猫"ものが目を惹く。明らかに化け猫なんだけど、しなやかで柔らかみのある線で描かれ愛嬌を感じさせる顔の表情やポーズが可愛らしい。目つきとか怖いんだけどね。そして化け猫団扇がいい。欲しい。お祭りにぴったり。猫舌茸もアイデアが面白い。他には干支や妖怪はかっこいい感じ。緻密な描き込みが凄い。妖精は和風で不思議な世界。まさに現代浮世絵な味わいをたっぷり堪能できた。2019/07/24
sin
62
猫!ねこ!ネコ!化け猫?化け猫団扇がありまして、猫舌茸?かるたは見出しが不足です。干支が武装で物騒で、妖精−ぬりえの女の子、その他でお伽噺が控えます。妖怪−おどろに滑稽に、そして一転グロテスク、線画−シルバー真っ黒な、モノクロぬりえをしたくなる。2024/06/01
あっか
47
石黒亜矢子さんのイラスト作品集。これは凄い!圧巻!センスのかたまり!凄すぎて上手く感想を伝えられない…笑 絵によって紙質を変えているところもこだわりを感じられる一冊です。妖たちがどれも本当に魅力的。猫な妖もとっても可愛い。発想も絵柄もステキ過ぎて眼福です。絵が綿密なので、一枚一枚じっくり見たくなります。2018/06/05
はな
34
ふぁーーーーこれ好き!猫はもちろんだけど、猫娘みたいな妖精もアリスみたいな洋風モチーフも、どこかレトロな和のテイストが感じられてどれもすごくかわいい。かと思えば、おどろおどろしいものやめちゃくちゃ細かく描き込まれた線画もあって、こちらはすごくかっこいい。「にゃういち」って旦那様の漫画の双一だよね?猫になるとかわいいな笑。装丁も団扇もかるたもたまらん。これ手元においてたまにペラペラしたくなっちゃうなー!猫好きな人には特におすすめ!2018/05/28
あたびー
28
どれもこれも愛らしくて面白くて不思議で怖い。何でも猫にしちゃった妖怪とか、猫の頭からきのこが生えてる猫舌茸とか、いろんな物語のワンシーン石黒バージョンとか、見ても見ても見飽きない。(多分)大きい(だろうと思われる)絵は、細部まで色々描きこまれているので、大きいのを見たい。にゃんこ顔の妖精ちゃんたちカワイイ。どんどん赤ちゃんを産むシロアリ?の女王と赤ちゃんの世話をする子たちもかわいい。全部かわいい。2020/09/18