内容説明
規制のすべてを彼岸としたいまの時代は、逆にいえば有り余る過剰な自由に囲まれているために、かえって何を考えたら良いのか、何を生み出したらよいのかがまったくわからないという日々を私たちは迎えている。つまり何でもありが反転した「閉塞の時代」なのである。本書はこうした状況を超えるために、造形・美術教育に内在する難問(アポリア)からいくつかのテーマを選び出し、同一テーマを複数の執筆者によって展開した。
目次
第1章 学校教育の現在
第2章 美術教育からの子ども論
第3章 表現を巡る問題・課題
第4章 美術教育と個・個性
第5章 日本の美術教育実践の歴史
第6章 メディア社会と美術教育
第7章 日本の教育から何が学べるか