内容説明
本書は、基本的な化学実験操作法から、食品化学、栄養化学実験の各分野について、なるべく簡けつに記述して、小冊に修めたもので、軽便な実験教科書となっている。もとより、食品・栄養化学実験に期待されることは、食品・栄養化学に関する基礎から応用にいたるまでの実験実証分析技術を、正確にして迅速に遂行できるように徹底した体得訓練である。また、未知なものへの探究、創造性の涵養、先入観にとらわれないであらゆる角度から検討して公平な判断をくだそうとすることなど、問題解決に必要な好ましい能力の養成にある。科学技術の急速な進歩と理化学機器の高度の発展のなかで、要望される実験内容はきわめて多く複雑多岐である。これらを限られた条件の中で修得できるように体系化し、ミニマムを設定し、さらに進んだ研究へと展開できるように、本書は配列・構成されている。
目次
１ 基礎実験
２ 食品成分の分析
３ 食品成分の分離
４ 生体代謝に関する実験
５ 酵素実験
６ 食用微生物に関する実験
７ 食品衛生に関する実験
