出版社内容情報
長年、遺体と向き合ってきた解剖学者・養老孟司氏が大病で生死の淵をさまよい感じた体、そして人生と死への向き合い方。自身の死生観と病院、治療との付き合い方を養老氏の主治医であり自身もがん患者である中川恵一医師が対談形式で解説。「テルマエロマエ」で知られる漫画家・ヤマザキマリ氏との対談や愛猫まるとのエピソードも収録しています。●「老い」と「病気」の違いとは何か●病気になるということは1日1日の大切さに気づきよく生きることにつながる●医師の目から見た現代の「医療システム」の仕組み●愛猫「まる」の死を経て考え感じた「身近な存在の死」との向き合い方●無理をせず素直に体と心の声を聴くことが大切●残していく家族や愛しい存在に対してできる準備
内容説明
自身の大病、そして愛猫「まる」の死―。医療との関わり方、人生と死への向き合い方を、みずからもがん患者である東大病院の名医とともに語る。
目次
第1章 養老先生、心筋梗塞から生還―病気はコロナだけじゃなかった(病気はコロナだけじゃなかった;26年ぶりに東大病院を受診 ほか)
第2章 教え子医師が心筋梗塞を発見―養老先生、東大病院に入院(養老先生の新年会に呼ばれた理由;養老先生から病気の相談メールが来た ほか)
第3章 養老先生の病院嫌いの本当の理由―なぜ「医療」と距離をとるのか?(医学は1970年代から変わってきた;お金にならない学問も必要 ほか)
第4章 養老先生から学んだ医療の限界と可能性―なぜ病院に行くべきなのか?(養老先生、26年前の肺の検査;ヘルスリテラシーが低い日本人 ほか)
第5章 特別鼎談 現代医療の矛盾と人間的医療―養老先生、どうして病院に行くのが嫌なの?(養老孟司×中川恵一×ヤマザキマリ)(病院に行くということは野良猫が家猫になること;老人を尊敬するイタリア、邪魔者扱いされる日本 ほか)
著者等紹介
養老孟司[ヨウロウタケシ]
1937年、神奈川県鎌倉市生まれ。東京大学名誉教授。医学博士。解剖学者。東京大学医学部卒業後、解剖学教室に入る。95年、東京大学医学部教授を退官後は、北里大学教授、大正大学客員教授を歴任。京都国際マンガミュージアム名誉館長。89年、『からだの見方』(筑摩書房)でサントリー学芸賞を受賞。著書に、毎日出版文化賞特別賞を受賞し、447万部のベストセラーとなった『バカの壁』(新潮新書)など多数
中川恵一[ナカガワケイイチ]
1960年、東京都生まれ。東京大学医学部医学科卒業後、同大学医学部放射線医学教室入局。社会保険中央総合病院放射線科、東京大学医学部放射線医学教室助手、専任講師、准教授を経て、東京大学大学院医学系研究科特任教授。2003年~2014年、東京大学医学部附属病院緩和ケア診療部長を兼任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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