内容説明
戦後の混乱を経て、建築界の黄金期がはじまった。現在の住宅の原型が生まれた1950年代から、その発展の歴史を辿る。
目次
1960年以前―小住宅の時代
1960年代―建築界の黄金期
1970年代―都市住宅の時代
1980年代―環境意識の高まり
1990年代―バブル崩壊と住意識の変貌
2000年以降―住宅の進むべき道とは
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あたびー
33
1950年代から順を追って、日本の現代住宅建築の名作を紹介してある。写真は全てモノクロである。建築と言うと勢い同じ出版社(X-knowledge社)の本になり、別の本でもお目にかかった建築もあって「あーあれ」となる。いくつかの豪邸もあるが、主に紹介されているのは小さめ住宅(とか言いながら現在の私たちには結構贅沢目😅)であり、家族構成はひとりっ子のいる核家族という感じ。大胆なアイデアに唸ることもあれば、これ本当に住みやすいの?と思ったり。ただ、1Fがピロティの家は、洪水が多いから必要になるかもと思う。2023/08/13
ROOM 237
13
おら建築のごとよぐわかんねけど家を見るのが好きなんだよね。突飛な造りの家、古そうなのにひと味違うモダンで手入れの行き届いた家、そんな家に出会すのが散歩の最大の楽しみだったりしない?本書は年代順に設計図と共に掲載されており、50年代とは思えない格好良い外観の家とか、上の部屋から下の階を眺めることができる楽しそうな内装(何か楽しそうって大事)、猫みたいに過ごせる屋根の伸び代を引き出した家を見て妄想が止まらない。得意の人力脳内VRで楽しい読書時間を過ごせました、緩い傾斜の屋根は無限大の可能性アリ。2023/10/11
xangzu
2
「傾斜に建つ家 林雅子 1956年」 林雅子の作品を見たくて図書館利用。 男性ばかりの建築設計界に中で、林の作品は、女性目線であったという。 この家も整地してからではなく、あえて傾斜を利用し、3段の床レベルになっている。 家に段差がつくと、リズミカルになり、ワクワクする。2021/05/27