内容説明
総会屋に内密に割り当てられた日菱造船の転換社債。山不二証券はその事実をフィクサー的存在・御堂に掴まれ揺れ動いていた。社長は危機回避のため、後継候補者の切り捨てを断行。それによって浮上したのは、一度も候補に縁のなかった副社長の門田だった。専務の吉川の後押しもあり、門田の気持ちは揺れる。そしてついに取締役会でのクーデターを決意するが…。
著者等紹介
清水一行[シミズイッコウ]
1931年1月東京生まれ。早稲田大学文学部中退。週刊誌のフリーライターを経て文筆活動に入る。74年『動脈列島』で第28回日本推理作家協会賞受賞。企業小説で独自の世界をひらく
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