内容説明
昭和19年5月、山口多聞中将率いる第七艦隊は、ギルバート諸島のタラワ島を根拠地として絶対国防圏の一翼を担っていた。マキン・タラワを攻略されれば、マーシャル諸島、トラック、ラバウルにも危機が迫り、最後は日本本土が米軍の攻撃圏内に入るのだ。日本の絶対国防圏を突破するため、米軍は大規模な水陸両用作戦を企図するが、日本軍は米軍の偵察作戦を阻むことに成功。米軍は強引に上陸作戦を決行するが、第七艦隊は米軍の空母4隻と戦艦2隻を沈める。甚大な損害を受けた米軍には、それでも撤退は許されない。マキン・タラワへの上陸作戦が再度決行され、日本軍は米空母部隊による奇襲攻撃を受ける…。書下ろし長編仮想戦史。
著者等紹介
林譲治[ハヤシジョウジ]
1962年、北海道生まれ。千歳基地が隣接する環境で育った。戦略シミュレーションの原案などで活躍後、作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ikedama99
3
一気に読みました。最近は、このような局所的な戦いの話にシステムとしての人の動きや、機器の配置など・・工夫が入っているストーリーになっているようです。この巻でこの話はおしまいです。そこまで(日本軍にとって)うまくいくのかい?と思うところは多々ありますが、説得力はあります。人材がやせていかないシステムはどう考えたのかな?この世界観をふくまらせてもいいのでは・・と思ったりもします。2015/07/27
YS-56
2
鉄の暴風は辛くも凌げた?二度三度と凌いでいくところも見てみたかったです。決断と創意工夫、やっぱり大事ですね。2015/07/09