出版社内容情報
・デジタルプラットフォームvs. 国家。巨獣の争いはどちらに軍配が上がるのか?
・ネットワーク空間における新たな秩序の形成を目指す研究プロジェクトの集大成。
・第4巻ではDPF が健康(医療・公衆衛生)、教育、労働に参入したことによる影響と課題を扱う。
国家に比肩しうる影響力をもちはじめたデジタルプラットフォーム。その積極的側面を最大化し、消極的側面を最小化するためにはどのような秩序形成が必要なのか。eヘルス、EdTech、ギグワークなどにみられる新しい社会システムのなかでは、健康に関する諸権利、教育を受ける権利、労働基本権の「揺らぎ」がみられる。デジタルプラットフォームの参入と健康・教育・労働の視点を交錯させウェルビーイングの課題を提言する第4巻。
目次
第1章 社会、システムとデジタルプラットフォーム(DPF)(データをめぐる科学技術と社会―STSの観点から;おせっかいDPFがコントロールする健康とは―システムデザインによる新社会システムの提案)
第2章 DPFは健康の擁護者たりうるか(デジタルヘルスプラットフォームの未来は明るいか?―オープンイノベーションとガバナンスに関する提言;医療DPFによる医療情報の保護と利活用;DPFと医療広告―フランス法におけるユーザーの保護;DPF時代の医療選択―私たちは何を信じ、どのように医療を選ぶのか;インフォデミックに挑む医プロフェツション)
第3章 AIが人間を教育する時代?(教育データ利活用EdTech(エドテック)のELSI(倫理的・法的・社会的課題)論点フレームワーク
教育における人工知能―見出されるべき居場所
教育プラットフォームの立憲的デザインに向けて―メカゴジラは人類の味方か?)
第4章 国家はDPFをどう統御しうるか―新たな労働と法のありかたを求めて(労働を規律する法体系の歴史と未来―プラットフォームエコノミーを越えて;プラットフォーム資本主義による社会対話の逆転;プラットフォーム就業者の保護と社会保障―フランス社会保障制度の発展過程と近年の立法政策から)
著者等紹介
磯部哲[イソベテツ]
慶應義塾大学大学院法務研究科教授、東京科学大学客員教授。専攻:行政法学・医事法学
河嶋春菜[カワシマハルナ]
東北福祉大学総合福祉学部准教授。専攻:憲法学・医事法学
柴田洋二郎[シバタヨウジロウ]
中京大学法学部教授。専攻:社会保障法学・労働法学
堀口悟郎[ホリグチゴロウ]
岡山大学学術研究院社会文化科学学域(法学系)教授。専攻:憲法学・教育法学
水林翔[ミズバヤシショウ]
明治大学専門職大学院法務研究科准教授。専攻:憲法学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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