出版社内容情報
ゲームAI研究の「これまで」と「これから」を第一線の研究者がわかりやすく解説
本書は、ゲームAI研究の「これまで」と「これから」を第一線の研究者がわかりやすく解説した書籍です。
ゲームAI研究は従来より、AIの社会実装における重要な示唆を与えるものとして大きな役割を果たしてきました。特に近年、深層学習の登場により注目を集める分野になっています。しかし、すべての情報を得られない不完全情報ゲームや実環境の外乱が結果を大きく左右するスポーツなどの不確定ゲーム、コミュニケーションがゲームの勝敗に大きな影響を与えるコミュニケーションゲームなど、まだまだ多くのゲームで人間を超えるゲームAIをつくることが困難な分野もあります。さらに、AlphaGoZeroが人間のプロを超越したとされる完全情報ゲームの囲碁でも、囲碁AIが陥ってしまう穴が見つかっています。
また、人間を超越したゲームAIが人間と共存するために求められる人間らしさや楽しさの理解、これからのデジタルゲームに求められるゲームデザインとゲームAI、ゲーム体験の評価手法および人間の認知機能の理解なども課題として残されています。
本書は、これまでのゲームAI研究の理解の上に、これからゲームAI研究をする人にとってヒントとなるエッセンスの詰まった必読書です。
目次
1 ゲームと知能研究
2 不完全情報ゲーム
3 不確定ゲーム
4 コミュニケーションゲーム
5 実環境のゲーム
6 ゲームデザイン
7 メタAIとプロシージャルコンテンツジェネレーション
8 人間らしさと楽しさの演出
9 ゲーム体験の評価
10 人間の認知機能とスキルアップの原理
11 認知研究とAIの人間への影響
著者等紹介
伊藤毅志[イトウタケシ]
電気通信大学情報理工学研究科情報・ネットワーク工学専攻教授。1994年名古屋大学大学院工学研究科博士後期課程修了。2023年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Jey.P.
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