農場と森林のプロイセン史―一六~一九世紀の御領地・御領林経営

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農場と森林のプロイセン史―一六~一九世紀の御領地・御領林経営

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  • サイズ A5判/ページ数 374p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784766428001
  • NDC分類 611.74
  • Cコード C3022

出版社内容情報

▼近世ドイツ・プロイセンの農場領主制(グーツヘルシャフト)の歴史を、森林の役割にも注目しながら、数多くの原史料により濃密に描き出す。

▼ヨーロッパ経済史の伝統あるテーマに新たな光を当てる国際水準の研究。



近世ドイツ・プロイセンでは、領主の直営農場を農民の賦役労働を用いて経営する農場領主制(グーツヘルシャフト)が普及していたことが知られている。一方で、賦役に従事する農民は御領林の木材を安価(または無料)で得る権利をもっていた。

グーツヘルシャフトの経営はこの義務と権利のあり方と密接に関わっており、19世紀の農民解放への道もその中にあったことを、16~19世紀にかけての御領林経営に関する緻密な史料分析によって明らかにする。

内容説明

近世ドイツ・プロイセンの農場領主制(グーツヘルシャフト)の歴史を、森林の役割にも注目しながら、数多くの原史料により濃密に描き出す。ヨーロッパ経済史の伝統あるテーマに新たな光を当てる国際水準の研究。

目次

序章 農場と森林の支配としてのグーツヘルシャフト(「普魯士国」の森―明治の留学生たちの眼差し;「調整令」に見るグーツヘルシャフトの構造―農場と森林の支配;研究史と本書の課題―グーツヘルシャフト研究の弁証法的発展の中で;対象地域の概要と史料)
第1章 農場領主制の成立と森林条令(一六世紀)(東方植民による農地開発と中世後期の農地荒廃;農場領主制の成立と人口増加;森林資源の逼迫と森林条例の制定;小括)
第2章 荒廃農場の復旧と森林への依存(三十年戦争~一八世紀半ば)(長期にわたる農場復旧過程;入植者の誘致と四直営農場の廃止(分割)
地代の減免と建築減免
御領林からの建築用木材供給条件の緩和
統一的な世襲権付与計画の挫折
ラッシーテン(非世襲農民)の経営実態―その多様性
小括)
第3章 人口成長・農場経営発展・森林経営改革(一八世紀後半)(人口・植民・森林;農場経営の発展;「有能な」農民のリクルート―領主による農民農場維持費用の節約;御領林経営の改革と森林賦役・林役権;小括)
第4章 プロイセン改革と森林賦役・林役権の持続(一九世紀)(人口・森林・農業の動向;直営農場の譲渡・解体と農場賦役の廃止;御領林経営の発展と森林賦役;「調整」「償却」のための交渉―農民たちの建築用木材受給権への固執;粗朶拾集の継続と下層民への配慮;林内放牧・落葉拾集の継続と森林への負荷;林役権の償却―下層民・困窮民の受け入れ;小括)
終章 結論

著者等紹介

飯田恭[イイダタカシ]
現職は、慶應義塾大学経済学部教授。専門は、ヨーロッパ社会経済史(近世・近代ドイツ農村・林野史)。1990年東京大学経済学部卒、1993~95年ベルリン・フンボルト大学第1哲学部歴史学科留学(DAAD奨学生)、1999年東京大学より博士(経済学)の学位取得。1996~98年東京大学経済学研究科助手、1998~2001年成城大学経済学部専任講師、2001~2008年慶應義塾大学経済学部助(准)教授、2008年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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人生ゴルディアス

4
領主の直営農場で農民は搾取されひどい目に会っていた、という古い説をデータで反証していく流れ。またヨーロッパの領主は日本の大名と違い土地の完全な所有権を持っていたが、それ故にそこで働く農民はあれこれ面倒を見なければならず、建物の新築や補修の際の御領林からの木材提供や、家畜放牧のための権利などで譲歩する必要があり、案外経営は大変だったと。サボタージュなどもあり、直営農場は早々に諦め、世襲権を含む下級使用権を売り渡す形式が多かったりと、上からの完全な抑圧という感じでもなかったらしい話。2022/07/12

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