出版社内容情報
当局の誤った認識と過度の市場原理主義から、今の日本は金融恐慌の危機に直面している。新たな恐慌を回避するには何をすべきか?
内容説明
小泉・竹中の「ビジョンなき破壊活動」を継承する安倍内閣では真の景気回復はありえない。客観的データと歴史の教訓から、恐慌回避の処方箋を提示。
目次
第1章 新たな金融恐慌発生のシナリオ―ゆうちょ銀行・かんぽ生命が引き金を引く
第2章 「構造改革」で弱体化した日本の金融システム
第3章 金融庁による偽装恐慌
第4章 平成金融恐慌を混乱させた市場原理主義者
第5章 歴史に学ぶ金融恐慌の教訓
第6章 新たな金融恐慌を乗り越えるために
著者等紹介
菊池英博[キクチヒデヒロ]
1936年生まれ。1959年、東京大学教養学部卒業(国際関係論・国際金融論専攻)。東京銀行(現三菱東京UFJ銀行)へ入行。本部と内外営業拠点で国際投融資の企画と推進、銀行経営に従事。ニューヨーク支店外国為替課、ミラノ支店長,豪州東京銀行取締役頭取などを歴任。American Biographical Institute“Man of The Year1990”受賞。1995年から文京女子大学(現文京学院大学)教授、同大学院経営学研究科教授。専攻は国際金融、金融論、日本経済。2007年4月からは、経済アナリスト、日本金融財政研究所所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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東隆斎洒落
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(2007.10 読了) 10月から、「かんぽ」「ゆうちょ」の民営化。 完全民営化の段階で、外資が「かんぽ生命」株、「ゆうちょ銀行」株を、なぜ牛耳るのか?、本当に牛耳りたいほどの金融機関になるシナリオが正しいのか? という点について、素人的には疑問が残ります。 ともあれ、『官』のディスクロの少なさを改めて数値で見れたことは収穫。2007/10/15
メルセ・ひすい
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9. 17 ★5 必読書 `95T~ 金融システム安定化政策の研究 ★250兆円の対外債権を持っている。100兆円は今すぐ自分のために使える。そのくせに8年間も緊縮財政を続け、国土は疲弊し、格差は拡大し、これが金融システムの不安の主因になっている。民営化後の「ゆうちょ銀行」「かんぽ生命」の活動が日本の経営システムそのものを破壊し、明治維新日本国の存立基準を崩壊させる危険性が多分にある。・・日本の金融改革は間違いだらけ。小泉・竹中の「ビジョンなき破壊活動」を継承する安倍内閣では、真の景気回復はありえない。2007/08/10
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