内容説明
人間にとって環境はなぜ問題になるのか?環境問題が深刻化するなか、注目度が高まる環境倫理学。それまでの議論を一新させた古典、ついに完訳!
目次
序論 紛争地としての環境プラグマティズムと環境倫理学
1 環境思想と古典的アメリカ哲学(プラグマティズムと環境思想;プラグマティズムはどのように環境倫理学であるのか;文化としての自然―ジョン・デューイのプラグマティズム的な自然主義;G・H・ミードのコスモロジーにおける環境保護にかかわる価値;レオポルドの土地倫理の一貫性)
2 プラグマティズム理論と環境哲学(統合か還元か―環境価値に対する二つのアプローチ;原初段階にある環境倫理学;政治的エコロジーにおける共存主義)
3 環境問題へのプラグマティストのアプローチ(プラグマティズムと政策―水の事例;定義のためのプラグマティックなアプローチに向けて―「湿地」と意味の政治学; 自然資源管理に対する、多元論的で、プラグマティックかつ進歩的なアプローチ;自然の法対尊敬の法―ノルウェーの実践における非暴力;環境倫理学を紛争管理の方法として教えること)
4 環境プラグマティズム―論争(内在的価値を超えて―環境倫理学におけるプラグマティズム;内在的価値を求めて―プラグマティズムと環境倫理学における絶望;沼地に対して不公正―カッツに対する返答/基礎というものに対して不公正では?―ウエストンに対する返答;環境プラグマティズムは哲学かメタ哲学か―ウエストン・カッツ論争について)
著者等紹介
ライト,アンドリュー[ライト,アンドリュー] [Light,Andrew]
アルバータ大学の環境健康プログラム(Environmental Health Program)の研究員であり、哲学の兼任教授。技術哲学、環境哲学、マルキシズムの政治理論に関するたくさんの論文がある。また年1回発行される雑誌Philosophy and Geographyの共同編集者である。現在は、ジョージ・メイソン大学の教授であり、また、世界資源研究所(World Resources Institute)の気候プログラムの特別上級研究員でもある
カッツ,エリック[カッツ,エリック] [Katz,Eric]
ニュージャージー工科大学における技術と社会プログラムのディレクターである。そこで環境哲学、環境倫理学および技術哲学を教えている。『環境倫理学』誌の書評編集者を長く務めた他(1996‐2014年)、国際環境倫理学会(ISEE)の創設時の副代表も務めた。現在は、ニュージャージー工科大学の哲学教授、同大人文学部の学部長。専門分野は環境倫理学、科学・技術倫理、ホロコースト研究
岡本裕一朗[オカモトユウイチロウ]
玉川大学文学部名誉教授。九州大学大学院文学研究科単位取得退学、博士(文学)九州大学。専門分野は哲学・倫理学
田中朋弘[タナカトモヒロ]
熊本大学大学院人文社会科学研究部教授。大阪大学大学院文学研究科単位取得退学、博士(文学)大阪大学。専門分野は哲学・倫理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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